

「あ」のヨット用語
アール・アール・エス 【RRS】
セーリング競技規則(Racing Rules of Sailing)。ISAF(国際セーリング連盟)が定めた、セーリング競技の基本的なルールが定められている。オリンピック年を基準に4年ごとに改訂される。国内ではJSAF(日本セーリング連盟)から日本語版が販売されている。
⇒ アイサフ
、にほんセーリングれんめい
アイ 【eye】
輪、穴。アイ・スプライスは、ロープの端に輪を作るスプライスのこと。
アイ・アール・シー 【IRC】
イギリス発祥のハンディキャップ・ルール。2000年から世界各国で使われている。
アイ・エム・エス 【IMS】
International Measurement System。さまざまなデータと計測を基にヨットの性能を評価し、ハンディキャップを決めるシステム。
⇒ オー・アール・シー
、アイ・アール・シー
アイサフ 【ISAF】
国際セーリング連盟(International Sailing Federation)。ヨット・レースの開催とルール管理に携わる国際機関。日本には日本セーリング連盟(JSAF)、米国はUS-Sailing、ニュージーランドはヨッティング・ニュージーランドなど、各国にセーリング競技のナショナル・オーソリティーがある。ISAFはその統括団体。旧・国際ヨット競技連盟(International Yacht Racing Union)。
アウトホール 【outhaul】
メインセールのクリューを後ろへ引くコントロール・ロープ。セールのクリュー側にあるアウトホールは、正確にはクリュー・アウトホールという。
あか 【垢】
ビルジ・ウォーター(bilge water)。船底に溜まる水。
⇒ ビルジ
あげしお 【上げ潮】
潮の満ち干(潮汐)の「満ち」部分。潮が満ちつつある状態。
⇒ ちょうせき
あさなぎ 【朝凪】
陸風(land breeze)と海風(sea breeze)の狭間で、無風状態となる現象。
アップウインド 【up-wind】
風上にある目的地に向けてタッキングを繰り返しながら進むこと。そのコース。
あてかじ 【当て舵、counter rudder】
ヨットの舵は、方向転換のためだけではなく、真っ直ぐ走るように調整すること。さまざまな要素でヨットは左右に曲がろうとする。それを押さえるために切る舵が「当て舵」。カウンター・ラダーともいう。
アビーム 【abeam】
1:船の横方向。真横。「ハーバーをアビームに見て・・・」。
2:真横から風を受けて走る「ウインド・アビーム」の略。
⇒ ウインド・アビーム
アフターガイ 【afterguy】
単にガイといえば、ポールのエンドに取り付けてポールを固定するラインのこと。そのうち、アフターガイはスピネーカー・ポールを後方に引いて固定させるもの。一方、スピネーカー・ポールを前かつ下方向に引くのがフォアガイだが、どちらも単にガイと呼ぶことがある。
⇒ フォアガイ
、ガイ
アヘッド 【ahead】
船首方向へ。前進。
アメリカズ・カップ 【America's Cup】
ヨット・レース界で最高峰といわれるマッチ・レース。防衛者と挑戦者の1対1による、カップ争奪戦。1851年のワイト島一周レースで優勝した<アメリカ>(号)の艇名に由来する。以来、米国勢が守り抜いてきたが、1983年にオーストラリア勢が勝利を収めてから状況は一変している。日本からは過去3回挑戦しているが、いずれも予選シリーズで敗退している。
⇒ シンジケート
、ルイ・ヴィトン
アラウンド・アローン 【Around Alone】
現在「ファイブ・オーシャンズ」と名称が変った、一人乗り世界一周レース。以前はスポンサー名から「BOC単独世界一周レース」と呼ばれていた。
アンカー 【anchor】
錨(いかり)。ロープやチェーンの先に付けて海底に降ろし、その重量や爪で海底に食いつかせることによって船をその場に留めておくための道具。さまざまな形状のものがある。
アンカー・ロープ 【anchor rope】
船とアンカーをつなぐロープ。アンカー・ライン、アンカー・ケーブルともいわれる。ロープだけだと軽く、擦れにも弱いので、アンカーとロープの間に数メートルのチェーンを入れることもある。同じ大きさのアンカーなら、チェーンが長いほど利きが良くなる。またアンカー・ロープ全体の長さが長いほど、利きが良くなる。
アングル 【angle】
上り角度のこと。
アンサリング・ペナント 【answering pennant,answering pendant】
国際信号旗の回答旗。
⇒ エー・ピー
、かいとうき
あんぜんびひん 【安全備品】
安全に帰するための装備品。主にルールで定められている備品を指すことから、法定備品とも呼ばれる。航行区域によって内容が異なり、関係機関が定めている。
⇒ さくらマーク
アンパイア 【umpire】
一般的なヨット・レースでは、ルール違反があったか否か、レース後の審問でジュリー(jury:審査員)が判断する。マッチ・レースの場合、レース後では間に合わないので、その場でアンパイアが決定を下す。
⇒ ジュリー
、マッチ・レース
「い」のヨット用語
イーブン・トリム 【even trim】
⇒ トリム
いかり 【錨】
アンカーの渋い呼び名。
⇒ アンカー
いかりむすび 【錨結び、fisherman's bend】
フィッシャーマンズ・ベンド。リング(輪)にロープを留める為の最良の結索法。
いきあし 【行き足】
船がすすむこと。惰性で進むこと。
いちかみ 【1上】
通常のインショア・レースでは、スタート後は風上にあるマークへ向かう。このとき、1周目の風上マークが「いちかみ」。2周目は「にかみ」。
⇒ インショア
、いちしも
いちしも 【1下】
ブイを回るインショア・レースでの最初の下マーク。2週目は「にしも」。
⇒ いちかみ
、しもマーク
いってこい 【行ってこい】
行って、帰ること。ヨット・レースで「行ってこい」といえば、A地点をスタートし、ブイや島を回ってA地点にフィニッシュするような形式のもの。
いりふね(いりぶね) 【入り船】
港口に船尾を向けた状態で船を係留すること。
⇒ でふね
インショア 【inshore】
1:沿岸地域。インショア・レースといえば、主に陸地の近くで、設置したブイ(マーク)を周回して順位を競うレースのこと。
2:海から陸に向かって吹く風。
⇒ オフショア
「う」のヨット用語
ウィスカー・ポール 【whisker pole】
船尾方向から風を受けて走るときに、ジブをメインセールの反対側に張り出すためのつっかい棒。単にウィスカーと呼ぶことが多い。
⇒ スピネーカー・ポール
ウインチ 【winch】
シートやハリヤードなどを引き込むための艤装品。丈夫なようで意外と壊れる。
ウインチ・ハンドル 【winch handle】
ウインチを回すためのハンドル。ストッパーが付いていて抜け落ちたりしないようになっているものが主流。水に浮くものがオススメ。
⇒ ウインチ
ウインデックス 【WINDEX】
マストヘッドに付ける風見の商品名。普及しているので風見の総称として用いられる。
⇒ マストヘッド
ウインド・アビーム 【wind abeam】
見かけの風を真横から受けて走ること。略してアビームというのが一般的。
⇒ アビーム
ウインド・ベーン 【wind vane】
風を受けて、常に風の方向に向く板を利用した自動操舵装置。コースを外れると板に風が当たって動き、その動きで水中にある小さい舵が動く。シンプルで合理的。
⇒ オートパイロット
ウインドラス 【windlass】
揚錨機。アンカーとアンカー・ロープ、チェーンを巻き上げるためのウインチ。電動、手動がある。水平の回転軸を持つものがウインドラスで、垂直の回転軸を持つのがキャプスタン。
ウインドワード 【windward】
風上、風上側、風上側へ。
⇒ リーワード
ウーチング 【ooching】
身体を急に前方へ動かして、急に止まる動作のこと。勢いを付けて加速させることが出来るが、ルールでは禁止されている。
⇒ プレーニング
ウェザー 【weather】
ヨットでは「風上の」、「風上の方へ」という意味で使われる。
⇒ リー
、かざかみ
ウェザー・ヘルム 【weather helm】
風上に切り上がろうとする船の性質。
⇒ リー・ヘルム
ウエス
ボロ布。汚れを拭き取ったり、垢を染み込ませてスポンジ代わりに使ったりする布きれ。
⇒ あか
ウェットスーツ 【wet suit】
ネオプレンの厚い肌着。肌との間に入った海水を体温で温め、保温する。ディンギーやボードセーリングでよく使われる。冬場は一度脱いでしまうと、濡れたままで再度着るのはつらい。
⇒ ドライスーツ
うきさんばし 【浮桟橋】
桟橋の一種。杭で支えられているが、桟橋自体は海面に浮いている。ポンツーンともいう。
うげん 【右舷】
船首に向かって右側の舷。スターボード・サイド(starboard side)。
⇒ スターボード
、さげん
うらかぜ 【裏風】
⇒ バックウインド
「え」のヨット用語
エイト・ノット 【eight knot】
ロープの結び方の一つ。ロープのエンドに8の字を描くようにして節を作るもの。
エー・シー・ボート 【ACボート】
アメリカズ・カップで用いられる規格のヨット。究極のレーシングマシン。
⇒ アメリカズ・カップ
エー・ピー 【AP】
国際信号旗の回答旗(answering pennant)。ヨット・レースでは「レース延期」の意味。
⇒ かいとうき
エスき 【S旗】
国際信号旗のS旗。ヨット・レースでは「コース短縮」を意味する。
エックスき 【X旗】
国際信号旗のX旗。ヨット・レースでは「リコールあり」。スタートでフライングした艇があるという意味。
⇒ リコール
エルき 【L旗】
国際信号旗のL旗。ヨット・レースでは、声の届く範囲に来いという意味。
⇒ ほんぶせん
「お」のヨット用語
おいかぜ 【追い風】
船の後ろから吹いてくる風。追手(おって)、真後ろからの風を真追手(まおって)ということもある。
⇒ ダウンウインド
オイルスキン 【oilskin】
カッパ(合羽)のしゃれた呼び名。昔はオイル引きのキャンバス地が使われたことに由来する。
⇒ カッパ
オー・アール・シー 【ORC】
外洋レース評議会(Offshore Racing Congress)。セーリング・クルーザーのオフショア・レース規則を管理運営する国際組織。現在はJSAF傘下に入る。
⇒ アイサフ
オー・アール・シー・クラブ 【ORC Club】
ORCが提唱するハンディキャップ・システムのひとつ。簡易な計測または申告によってハンディキャップを算出する。
⇒ アイ・アール・シー
おおしお 【大潮】
潮汐の中で、特に干満の差が大きい日。またはその時の潮。
⇒ ちょうせき
オートパイロット 【autopilot】
自動操舵装置。特に電動のものをいう。対して、自然の力を利用するものはウインド・ベーンと呼ばれる。
⇒ ウインド・ベーン
オーニング 【awning】
ヨット、ボートを覆うキャンバス製カバー。汚れや紫外線から船を守る。
オーバーセール 【overstand】
クローズホールドで帆走中、目的地へのレイラインを通り過ぎてしまった状態。風向の変化でオーバーセールになることもある。
⇒ レイライン
オーバートリム 【overtrim】
セールのトリムがきつすぎる状態。ツイストが少なすぎるなど。
⇒ ツイスト
オーバーラップ 【overlap】
1:重なった状態。メインセールと重なるくらい大きいヘッドセールを「オーバーラップ・ジブ」という。重ならないジブを「ノンオーバーラップ・ジブ」という。
2:RRSで定義される「オーバーラップ」は、2艇のヨットのうち、前方にいる艇の艇体および正常な位置にある装備の最後部から真横に引いた線と、相手艇の艇体および正常な位置にある装備の最前部から真横に引いた線が重なった状態。
⇒アール・アール・エス
オープン・ヨット・レース 【open yacht race】
予選などもなく、誰でも参加できるレース。これからヨットレースを始めたい方にもオススメ。
⇒ いってこい
おかきん 【陸勤】
陸上に残るチームメンバーのこと。大学ヨット部のレースに出ることが出来ない下級生のような、下っ端的な意味合いが強いが、大事なメンバー。
おきだし 【沖出し】
沖よりのコースを取ること。逆は岸ベタ。
⇒ きしべた
おって 【追手】
⇒ おいかぜ
おとす 【落とす】
ヨットが風下方向へコースを変えること。英語ではベア・アウェイ、バウダウン。
⇒ のぼる
、ベア・アウェイ
、バウダウン
オフショア 【offshore】
沖の方へ、外洋。オフショアの風といえば陸から沖へ吹く風。オフショア・レースは外洋レース。
⇒ インショア
、がいようレース
おもかじ 【面舵】
右回頭をする操舵。英語でいうとスターボード。左舵は取り舵。
⇒ スターボード
、とりかじ
オリンピック・コース 【Olympic course】
オリンピックのセーリング競技で採用されるコース。一般的には以前に採用されていた代表的な三角形のコースを指す。
⇒ トライアングル・コース
おんきょうしんごう 【音響信号】
目で見る視覚信号に対して、耳で聞くのが音響信号。ヨット・レースでも、旗に代表される視覚信号に対して、ホーンや号砲などの音響信号を使用する。ヨット・レースでは、メインが視覚信号、サブとして音響信号がある。